派遣終了となったら失業保険はもらえる?

愛知県豊橋市に人材派遣会社を営み、キャリメリファクトリーを運営しています「株式会社サンキョウテクノスタッフ」です。
ブログ形式で「派遣のお仕事情報」や「初めて派遣で働くひと」のお役立ち情報を定期的に配信していきます。
さて、早速、今回のブログのテーマに入りたいと思います。
今回のテーマはズバリ『派遣終了となったら失業保険はもらえる?』ということでお伝えしていきたいと思います。
派遣期間を満了し、一時もしくはしばらくの間失業状態になった場合、失業保険は給付されるのでしょうか。
失業保険は、失業中の生活を保障する大切な給付金です。
ここでは、派遣期間満了に伴い失業した際の失業保険の給付有無や受給方法について解説します。
■失業保険給付の対象とは?
まずは、失業保険給付の対象を確認しておきましょう。
失業保険給付の対象は、次の2つの条件に該当する人です。
下記条件に該当すれば、派遣社員でも失業保険を受給できます。
1.ハローワークに来所し、求職の申込みを行い、就職しようとする積極的な意思があり、いつでも就職できる能力があるにもかかわらず、本人やハローワークの努力によっても、職業に就くことができない「失業の状態」にあること。
2.離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12か月以上あること。
ただし、特定受給資格者又は特定理由離職者については、離職の日以前1年間に、被保険者期間が通算して6か月以上ある場合でも可。
就業の意思があり、上記条件の2に該当していたとしても、下記いずれかの条件に該当する場合は、受給できないため、注意しましょう。
- 病気やけがのため、すぐには就職できないとき
- 妊娠・出産・育児のため、すぐには就職できないとき
- 定年などで退職して、しばらく休養しようと思っているとき
- 結婚などにより家事に専念し、すぐに就職することができないとき
■失業保険は、失業後いつから給付されるの?
失業保険は、失業後すぐに受給できるわけではありません。
そもそも受給にあたっては申請が必要であり、申請が受理されて初めて失業保険の支給が確定します。
また、受給資格が決定しても、離職票の提出及び求職の申請を行った「受給資格決定日」から7日間は「待機期間」と呼ばれ、自己都合・会社都合問わず、全ての失業者が失業手当を受給することはできません。
加えて、自己都合退職の場合は、待機期間が明けた後も一定期間は給付制限が設けられているため、失業保険は受給できません。
つまり、派遣社員として勤務しており、契約期間を全うし自己都合退職した場合は、退職日からおよそ2~3ヶ月後に失業保険が給付されることになります。退職日から失業保険の受給まで期間が空くため、生活費に困窮しないよう、事前に預貯金や生活費の工面をしておくことが大切です。
■失業保険を受給するための手順
失業保険を受給するにあたっては、次の手順に沿って手続きを進めます。
- 会社から離職票を受け取る
- ハローワークに求職申し込み及び離職票を提出する
- 待機期間(7日間)を待つ
- 雇用保険受給説明会に参加する
- ハローワークに失業認定申告書を提出する
- 失業認定日を迎える
- 初回の基本手当が振り込まれる
ここでは、各手順について解説します。
□会社から離職票を受け取る
まずは、会社から離職票を受け取りましょう。
離職票は、前に勤めていた職場から送付されます。通常退職日から10日~2週間程度で手元に郵送されます。
万が一送付されない場合は、ハローワークに連絡し、手続きの進捗を尋ねましょう。
□ハローワークに求職申し込み及び離職票を提出する
続いて、ハローワークに求職申し込み及び離職票を提出します。
失業保険の支給対象は、原則再就職の意思を示す労働者に限られています。そのため、ハローワークに設置されている「求職申込書」に必要事項を入力し、求職申し込みを行います。
なお、ハローワークに求職申し込み及び離職票を提出した日が「受給資格決定日」となるため、この日から待期期間が開始されます。
□待機期間(7日間)を待つ
次に、待機期間の経過を待ちましょう。
待機期間は離職理由問わず、同一期間待機しなければなりません。
□雇用保険受給説明会に参加する
続いて、雇用保険受給説明会に参加します。
参加日時や参加場所はハローワークから指定されるため、予約した日時に訪問しましょう。
雇用保険受給説明会では、「失業認定申告書」と「雇用保険受給資格者証」が手渡されます。
2つの書類は失業保険受給にあたって必要になるため、紛失しないようにしてくださいね。
□ハローワークに失業認定申告書を提出する
後日ハローワークに出向き、雇用保険受給説明会で受け取った失業認定申告書を提出しましょう。
□失業認定日を迎える
ハローワークに失業認定申告書を提出した後は、失業認定日を迎えるのを待ちます。
ただし、初回認定日までに求職活動した実績が1回以上ない場合、失業保険の支給が先送りされてしまいます。
失業認定日を迎えるまでに、以下のような就職活動に取り組みましょう。
- ハローワークで職業相談する
- ハローワークのセミナーに参加する
- 求人サイトから応募する
- 民間企業の就職説明会に参加する など
□初回の失業保険が振り込まれる
初回の失業保険給付日は、原則失業の認定日から5営業日に指定口座に振り込まれます。
ただし、その後は自動的に振り込まれるわけではありません。
原則4週間ごとに「失業認定」を受けなければならないため、28日分の金額が振り込まれることを理解しておきましょう。
■失業保険はいくらもらえる?
失業保険は、退職後の生活費を補填する大切なお金です。
そのため、いくら受給できるのか、気になる人も多いかと思います。
失業保険の金額は、「給付日数×基本手当日額」で計上されます。およそ離職前の給与の5割から8割程度と想定しておきましょう。
なお、基本手当日額は、「賃金日額×給付率」の計算式を用いて算出します。
給付率は、離職時の年齢と退職前の賃金によって変わるため、厚生労働省のホームページなどで確認しておきましょう。
■派遣終了後の失業保険受給 まとめ
派遣終了後の失業保険は、一定の条件を満たしていれば受給可能です。
失業保険の受給までにはいくつかステップを踏まなければならないため、ハローワークで必要手続きを確認しながら、申請を進めていきましょう。
今回は『派遣終了となったら失業保険はもらえる?』について特集をさせて頂きました。
皆様のお仕事探しのご参考になればうれしい限りです♪
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